令和2年度 卒業研究領域 運動栄養学
特 色
運動・スポーツと関連づけて、「
栄養アセスメント
(食の評価と改善)」、「
骨
あるいは
筋量
を指標とした
体づくり
」、「(骨)障害予防」、「(ヒューマンカロリメータを用いた)
エネルギー代謝と運動パフォーマンス/身体組成
」および「
サプリメント
候補成分の有効性評価」などについて、ヒトおよび実験動物を対象に、運動栄養/スポーツ栄養に係る代謝メカニズムを調べる実験や、規模の大きいヒトデータを用いての分析を、学内外のグループと連携して研究している。
運動を行う目的は人様々で、そのために求める体の理想は人によって異なり、自ずと食行動も異なる。しかし、
食生活の記録や分析
は困難であり、長期間に亘る正確な記録が不足しており、これが栄養学のアキレス腱となっている。また、食を評価するには、食物の体内での
代謝
(
体づくり
や栄養素の利用・燃焼)を非侵襲的に測定する手段が必要であり、アスリートの栄養学においては測定法自体を開発することも課題として残されている。更に体づくりに大きく影響する食べることは、食欲や味覚変化にも左右され、味覚は運動や疲労の影響を受けて変化するがその詳細は不明のままになっている。これらの視点から、
サプリメント
の評価も含めて、各自のニーズに沿った食生活を考えて学び、実験や研究に参加してみたいと思っている向学心と好奇心旺盛な学生を歓迎する。 加えて、現在は小学生から青壮年期のアスリート、国外選手の大会前合宿など多岐に亘りスポーツ栄養サポートを行っている。スポーツの現場で自ら課題を見つけ、卒業研究で解決していくことで、研究を通してコミュニケーション能力、課題解決能力の向上など社会に直接役に立つ能力を身につける。
教育内容
3年次
「運動栄養学Ⅰ・Ⅱ」「スポーツ選手の栄養管理」を基礎として、最新のスポーツ栄養・運動栄養を学び、卒論に向けた文献研究をスタートさせる。
各自がもっとも興味あるスポーツと食(いつ、何を、どう食べるか、どう飲むか)についてプレゼンテーションを行い、大学院生を含めてディスカッションする。
スポーツ栄養/運動栄養 領域の研究のための実験法、調査法の学習
(代謝測定法、食生活調査法、食品成分分析法、生体成分の生理・生化学的分析法、動物実験手技 などから選択して卒論に必要な技術を習得する)
4年次
各自の卒論テーマに沿った実践的な学習
スポーツ栄養/運動栄養に関する栄養サポートの実践
取得されたデータに対して、目的に応じた適切な解析方法の実践
指導教員
麻見 直美
准教授 (領域代表)
下 山 寛 之
助教
写 真
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