
国内の大学トップレベルの12試合を標本にして、ラグビーのオールメンラインアウトの防御プレーを分析した結果、2つのユニットで相手スローに競りに行く戦術、3つのユニットで相手スローに競りに行く戦術、そして相手スローに競らず次のモール防御に備える戦術が特定され、更に各戦術には複数の異なる防御システムがあることがわかった。使用頻度は、サポーター2人とジャンパー1人の防御ユニットを2つ並べた3-3-1のシステムが特に高かった。しかし、防御地域に限定すると、最初からモール防御に備える戦術の使用頻度が高かった。他の防御システムは使用頻度が低かった。試合でのパフォーマンスを分析した結果、特に使用頻度の高かった3-3-1システムは一定の効果を示したが、列の両端部に弱点があることが示唆された。相手スローに競りに行く他の防御システムについては、例数が少なかったため本研究の分析結果から有効性を論議することはできなかった。
相手スローに競らず次のモール防御に備える戦術に関しては、ボールを取らせた後の防御で高いパフォーマンスが示されておらず十分な有効性が認められなかった。 |