博士後期課程3年の新開涼介さんの論文がJournal of Vision誌にアクセプトされました。卓球熟練者を対象としてフォアハンドラリー中の視線位置と急速な眼球運動（サッカード）の特徴を示した研究です。本研究では、ラリー中の視線位置は相手コート側へ滞留することが明らかとなりました。また、ラリー中に生じたサッカードの方向も相手コート側へ多く向けられており，サッカード由来の注意方向も相手コート側へ向けられていたことが明らかとなりました。このような視線移動パターンは，相手の動きから次の打球タイミングを予測するため，また，設置された円形の的を可能な限り視野中央で捉えて狙うために有利であると考えられます。

Shinkai Ryosuke, Ando Shintaro, Nonaka Yuki, Kizuka Tomohiro, Ono Seiji
『Gaze behavioral patterns during table tennis forehand rallies』
Journal of Vision/ accepted. 2025