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令和2年度 卒業研究領域 スポーツ運動学
特 色  体育・スポーツの現場には,多くの運動問題が山積しています。例えば,〈運動はいかにしてできるようになっていくのか〉,〈運動ができるようになる過程にはどのような段階があるのか〉,〈運動を学習あるいは指導するには,どのような方法・手段が適切なのか〉,〈運動を指導する上で,どのようなときに,どのようなアドバイスを与えたらいいのか〉,〈いい動きや欠点のある動きにはどのような特徴があるのか〉など挙げれば切りがありません。スポーツ運動学研究室は,これらの問題に対して運動の一般理論という立場からアプローチします。
 とりわけスポーツ運動学においては,運動現象学の立場から身体知の問題にスポットを当て,体育・スポーツの実践的問題の解決を目指します。なおそのような実践的問題には,〈できていた運動が突然できなくなる〉といった「動感消滅現象(イップス)」なども含まれます。
 現場の運動学習や指導問題,また競技上の問題に強い関心をもつ学生,また専門種目を持ち技能向上に日々努力している学生,勉学意欲旺盛の学生を歓迎いたします。
教育内容  「運動の形態発生論」,「運動質論」,「運動の学習位相論」,「運動発達論」,「運動の技術論」「運動伝承論」等をはじめとして,身体知をめぐる問題やその研究方法である現象学的-モルフォロギー的研究法について学習し,現場の問題を解決するための素養を身につけることを目指します。
 とくに演習では,専門文献を丁寧に読み解くなかで,スポーツ運動学の学問性やスポーツ運動学的なものの見方,専門用語についての理解を深めていきます。
 スポーツ運動学の基本文献としては,『スポーツ運動学』(マイネル著),『わざの伝承』『身体知の形成 上・下』『身体知の構造』『スポーツ運動学』『運動感覚の深層』『わざ伝承の道しるべ』(以上,金子明友著)などを挙げることができます。
 これら基本文献を下敷きにして,体育・スポーツにおける運動の学習や指導に関わる実践的な問題をテーマに取り上げて卒業論文を書き上げられるように指導していきます。
指導教員 佐野 淳 教 授  (領域代表)
中村 剛 准教授
写 真

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