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令和2年度 卒業研究領域 体育科教育学
特 色  保健体育科の教員の中心的な職務は,良質の保健体育の授業を計画,実行し,生徒に確実な学力を保証していくことにあります。そのためには,学生時代並びに現職になって以降も,適切な教育や研修を受け続ける必要があります。体育科教育学は,その教育や研修が適切に実施され,効果をあげていくための科学的な裏付けを提供していく科学領域です。
 本研究室では,この要請に応えていくために,次の3つの研究課題に取り組んでいます。
(1)
カリキュラム研究:教科としての保健体育(体育)の存在根拠,目標,内容構成,年間指導計画方法の作成原理についての研究。評価基準・開発の研究。
(2)
学習指導研究:授業で確実な学習成果を保証していくための方法論に関する研究。学習指導方略,単元構成の方法,教材づくりの手法,教師行動,学習者行動に関する研究。
(3)
教師教育論:保健体育教師が身に付けるべき資質,能力,それらの効果的な習得を促すプログラム開発の研究。

 なお,本研究室では,現職の小学校,中学校,高校の派遣教員を受け入れ,また教育委員会と連携した共同研究も展開するなど,学校と密接な関係を築きながら研究を進めているのが特徴です。
教育内容  3年生では,体育授業の組織的観察法,映像情報の収集,処理方法,学習成果の評価法並びに集団的な模擬授業を通して,体育の授業を計画,観察,評価する手法を学修します。
 特に、春学期に開講する「体育授業観察・分析法演習」(2.0単位)(いわゆる、つくば授業実習、昨年度、参加者は約200名)では,体育科の模擬授業を大学院生や他大学の学生・院生、現職教員とともに計画して,授業を実施・省察することを学修します。
 4年生では,研究のデザインについて検討するとともに,大学教員養成プログラム(模擬樹業)の成果検証や,研究室と研究協力関係にある現職教員や授業研究校と連携して,実際に学校で実施されている授業を対象とする実践的研究などを卒業研究にしていきます。
 保健体育教師を志望する学生が多く,これまでにも多くの学生が現役で教員採用試験に合格してきました。また大学院に進学して教職や大学教員をめざす学生も増えています。
 研究室HPは、http://utpe.tsukubauniv.jpです。3年生から履修する「体育授業理論・実習」(教育実習前に必修)や大学院「体育科学習指導論」(大学院専修免許要件)で活用する「e-Learning授業評価システム」は、体育科教育学研究室が運営しています
指導教員 長谷川 悦示 准教授(領域代表)
宮崎 明世  准教授
写 真

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