脂質の一種。
食事から摂取するほかに、体内では主に肝臓と小腸で、アセチルCoA(糖質などからエネルギーを産生するときの中間物質)から合成される。
コレステロールは、体内では細胞膜の構成成分、脂肪の消化に欠かせない胆汁の成分、性ホルモンやプロビタミンDの材料など様々な重要な役割を担っている。体内の各組織では、このような様々な役割を果たすために、肝臓から各組織に血液によって運ばれており、血液中には常に約150〜200mg
/ 100mlのコレステロールが含まれている。しかし、この血液中の濃度が上昇し、その高い状態が続くと、コレステロールが動脈壁に侵入・沈着して動脈硬化の原因となる。
コレステロールの多い食品はうなぎ、いか、魚卵などで、食べ過ぎには注意が必要。血中コレステロールが高い場合、その改善には、腸におけるコレステロール吸収を抑制する食物繊維が効果的である。