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抄録(中田由夫,日本肥満学会,2005)


減量介入による体重減少量とその後の体重リバウンド量との関係:The SMART Study

中田由夫,大河原一憲,大藏倫博,田中喜代次

【目的】肥満者が減量後に体重を増加させるリバウンド現象はよくみられるが,体重リバウンド量には大きな個人差がみとめられる。減量期間中の体重減少量が大きいほど,その後の体重リバウンドが生じにくいという文献がある一方で,その逆の結果も報告されている。そこで,本研究では3ヵ月間の減量介入による体重減少量とその後の体重リバウンド量との関係を検討した。【方法】3ヵ月間の減量介入終了後,2年以上経過した時点での追跡調査に参加した114名の女性を対象とした(減量前:年齢46.5±8.0歳,BMI 27.6±2.8 kg/m2)。参加者は食事療法のみを受けた(diet only:DO)群35名と,食事療法に加えて有酸素性運動を実践した(diet plus exercise:DE)群79名に分けられた。食事療法の内容は両群に共通しており,摂取エネルギーは1200 kcal/dとした。【成績】減量期間中の体重減少量は,DO群では8.2±3.1 kg,DE群では8.7±3.0 kgであった。減量後から追跡調査までの期間は3.6±1.4年であり,DO群のうち19名(54.3%)が減量後に運動を習慣化し,DE群のうち42名(53.2%)が運動を継続した。体重リバウンド量はDO群で3.3±3.3 kg,DE群で4.4±3.6 kgであり群間差はみとめられなかった。また,体重リバウンド量について,介入方法(DO/DE)と減量後の運動習慣の有無による主効果および交互作用はみとめられなかった。体重リバウンド量と3ヵ月間の体重減少量との間にはr = 0.44(p<0.001)の有意な相関関係がみとめられ,3ヵ月間の体重減少量が大きい者ほど体重リバウンド量も大きいことが示唆された。【結論】減量期間中の運動実践の有無,または,減量後の運動習慣の有無は,体重リバウンド量に影響を与えず,減量介入による体重減少量が大きい者ほど,その後の体重リバウンド量は大きくなることが示唆された。


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