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抄録(大久保寛之,日本体力医学会,2005)


運動と骨関連遺伝子が骨強度に及ぼす影響


大久保寛之,中田由夫,家光素行,宮内卓,前田清司,田中喜代次

【目的】骨粗鬆症は多因子疾患であり,運動が骨に及ぼす影響を検討する場合,複数の遺伝子を候補に含めることが適当であると考えられる.そこで本研究では運動と複数の遺伝子が骨強度に及ぼす影響を検討した.【方法】対象者292名を運動習慣のある群198名,運動習慣のない対照群94名の2群に分けた.TaqMan-PCR法を用いてVDR,ERα,TGF-βI遺伝子多型の解析をおこなった.骨強度は超音波骨評価装置で踵骨を測定した.【結果】運動群は対照群よりも体重,BMIが有意に低く高齢であったが,骨強度が有意に高かった.遺伝子型の違いが骨強度に及ぼす影響を検討した結果,VDR,ERα,そしてTGF-βI 遺伝子多型で,遺伝子型による統計的な有意差はなかった.各遺伝子多型で運動群と対照群の間に有意差がみとめられたのはVDR遺伝子多型のGG型,ERα遺伝子多型のAA型,TGF-βI遺伝子多型のAG,GG型であった.【結論】以上の結果より,運動の習慣化により骨強度が高まると考えられるが,その効果には,遺伝子多型による差が生じる可能性が示唆された.


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