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学群長挨拶 体育専門学群長 真田 久
体育専門学群長 真田 久 体育専門学群長
真田 久

 筑波大学体育専門学群は、1878(明治11)年に設置された官立の体操伝習所に始まり、135年もの歴史を有しています。近代日本の教育現場にふさわしい体操の開発と指導者の養成が体操伝習所に課せられた使命でした。体操伝習所は高等師範学校(後に東京高等師範学校と校名変更)に引き継がれると、嘉納治五郎(かのうじごろう)校長のもとで体育科が設置され、教育学的な視点とともに、武道やスポーツが取り入れられました。東京高等師範学校体育科(1915年~)は、東京教育大学体育学部(1948年~)、筑波大学体育専門学群(1973年~)と受け継がれ、今日に至っています。

 学校教育のみならず、スポーツ界においても、私たちの先人が道を切り開いてきました。日本人が初めてオリンピック競技会に出場したのは1912年。嘉納先生がアジア人初のIOC委員に就任し、東京高師と東京帝国大学の学生2名を連れてストックホルム大会に参加したのでした。箱根駅伝を創設したのも東京高師関係者、サッカーの初の国際試合も東京高師によるものです。

 嘉納先生は、高等師範学校、東京高等師範学校の校長を通算23年間も務め、教育改革の足跡を残されました。また、柔道を世界に広めながら、「精力善用・自他共栄」の理念を確立しました。「精力善用」は、各自の高めた力や能力を最も有効に活用することを説いたものです。「自他共栄」は、他者や社会に貢献する生き方の重要性を意味しています。今後のあるべき行動規範を示す古くて新しい概念だと思います。

 2012年は日本人オリンピック初参加100周年。2013年は筑波大学体育専門学群40周年、体操伝習所135周年、そして2015年は体育科創設100周年の節目を迎えます。この間、体育・スポーツを取り巻く環境は大きく変化しました。力や技を競うことの素晴らしさ、生涯スポーツから得られる健康や楽しさに加えて、人とのコミュニケーション、社会の活性化など、体育・スポーツの計り知れない価値が認識されるようになりました。スポーツの基本理念とスポーツに関する施策を定めたスポーツ基本法も2011年8月に施行され、まさに現代は、体育・スポーツの時代であるといっても過言ではありません。

 嘉納治五郎先生にゆかりのある筑波大学体育専門学群では、優れた研究成果に裏打ちされた理論と実践に基づき、経験のある教職員が一丸となって、「知・徳・体」を兼ね備えた人材の養成に取り組んでいます。皆さんも筑波大学体育専門学群に加わり、切磋琢磨しながら、日本のみならず、世界で活躍できる体育・スポーツのリーダーになっていただきたいと思います。伝統とは、先輩たちが築いてきたものを守るだけではなく、社会の発展に寄与する新たなものを創造することによって維持されます。そのようなことに共に挑戦したいと思います。私たちは皆さんの活躍を応援します。


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