研究室の概要
私たちの研究背景
近年の社会的環境の急変などにより、質的にも量的にも運動の確保が難しくなり、人間の身体機能は低下しつつあります。例えば、中高齢期では身体的予備力の漸減、生活習慣病の増加、幼少年期では体力・運動能力の低下、危険回避能力の低下、肥満率の増大などが指摘されています。これらの問題に対して、幼少年期においては合理的な運動発達を促すために、短期間で効率的に運動経験を蓄積させられる身体教育システムを検討すること、中高齢期においては心身の運動再構築を促すために、運動効果の再認知を含めた多種多様な運動プログラムを体系化することが必要です。このような考えに立って研究・教育を行い、すこしでも多くの人々が運動・スポーツ活動に勤しめる環境作りを進めたいと考えています。 また、体力とは何か。どのよう表現すれば良いのか。どのように計測すれば良いのか。生きるために、自己実現するために必要な「体力」を、多角的に捉えられるように努めています。さらに、一般に行われている体力・運動能力テストにはいろいろな問題点が含まれています。そこで、体力を構成する諸要素の測定・評価法を再検討し、現代に、未来に適合する体力・運動能力テストを提案したいと考えています。 |
セミナー
体育学、体力科学に関する国内外の学術論文、特に、敏捷性、平衡性、協調性、調整力、筋力、筋持久力、運動感覚、運動制御などに関する国内外の学術論文を題材に討議を行うことによって、研究遂行や論文作成における方法論と関連知識の習得に努めています。 |
昼食会
週に1度、研究室全体の連絡会を行っています。そこでは、各自の近況を報告したり、体育・スポーツに関する時事問題を話し合ったり、ショート・スピーチ・コンテストなどをしたりしています。 たまに、厳しい(!?)説教もあります... | |
研究活動の方向性
@生理・生体情報を用いた動作特性及び運動制御特性の解明とそれらの発達・加齢変化に関する研究を推進する。 | |
A各発達・加齢段階に応じた新しい体力・運動能力及び運動機能テスト、特に神経-筋系、運動調節系の機能テストの研究開発を推進する。 |