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受賞報告


第13回日本運動生理学会大会若手優秀発表賞受賞

前田清司TARAセンター講師は,田中研究室との共同研究によって得られたデータを用い,第13回日本運動生理学会大会において下記演題を発表しました。その内容が高く評価され,40歳未満の若手研究者の中から選ばれる若手優秀発表賞を受賞しました。

肥満者の血管機能障害の減量による改善メカニズムの解明:エンドセリンとnitric oxideの血中濃度の検討

前田清司,S. ジェスミン,家光素行,大槻毅,中田由夫,田中喜代次,宮内卓

肥満者の血管機能障害に,血管内皮機能の低下が関与する。血管内皮細胞が産生するエンドセリン-1(ET-1)は,血管収縮作用や動脈硬化促進作用(悪玉作用)を有し,一方,血管内皮細胞が産生するnitric oxide(NO)は,血管拡張作用や動脈硬化抑制作用(善玉作用)を有する。今回,肥満者における減量(運動と食事、あるいは食事のみ)が,血中ET-1濃度と血中NO濃度に及ぼす影響を研究した。12名の肥満男性(50±2才,BMI:27.5±0.4 kg/m2)における3ヶ月間の減量プログラム(上記)前後で,血中ET-1濃度と血中NO濃度(NO代謝産物濃度で評価)を測定した。プログラム終了後,体重とBMIは著明に低下し,最大酸素摂取量は有意に増大した。減量にて血中ET-1濃度は有意に低下し,一方,血中NO濃度は有意に増加した。体重の減少率とET-1の低下率又はNOの増加率に,有意な相関関係が認められた。以上より,肥満者の血管機能障害の減量(運動と食事,又は食事のみ)による改善に,悪玉であるET-1の産生低下と善玉であるNOの産生増加が関与するメカニズムが判明した。

 

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